DeNAソトが10本塁打、阪神は投手陣の活躍で逆転CS…19年9月投打5傑【セ編】

DeNAのネフタリ・ソト【写真:荒川祐史】

盗塁王の阪神・近本は月間10盗塁を記録

 30日の阪神対中日戦(甲子園)でセ・リーグも公式戦全日程が終了した。セ・リーグの2019年9月の成績を振り返ろう。

【セ・リーグ最終順位表】
1 巨人(143試77勝64敗2分 率.54 差)
2 DeNA(143試71勝69敗3分 率.507 差5.5)
3 阪神(143試69勝68敗6分 率.504 差6.0)
4 広島(143試70勝70敗3分 率.500 差6.5)
5 中日(143試68勝73敗2分 率.482 差9.0)
6 ヤクルト(143試59勝82敗2分 率.418 差18.0)

 最終戦で阪神が勝利し、広島に逆転して3位に浮上。勝率5割以上が4球団となった。昨年の同時期は広島の3連覇は決まっていたものの、17試合も未消化の試合があり、阪神は10月に11試合も消化することとなっていた。以下は昨年の同時期順位。

1 広島(139試80勝57敗2分 率.584 差)
2 ヤクルト(136試69勝65敗2分 率.515 差9.5)
3 巨人(140試65勝70敗5分 率.481 差14.0)
4 DeNA8136試64勝70敗2分 率.478 差14.5)
5 阪神(132試59勝71敗2分 率.454 差17.5)
6 中日(141試62勝77敗2分 率.446 差19.0)

【セ・リーグ9月の成績】

1 阪神(21試13勝8敗0分 率.619)
2 中日(23試14勝9敗0分 率.609)
3 ヤクルト(19試10勝9敗0分 率.526)
4 広島(18試8勝10敗0分 率.444)
5 巨人(22試9勝13敗0分 率.409)
6 DeNA(19試7勝12敗0分 率.368)

 6連勝で締めくくった阪神が1位、優勝の巨人はマジック点灯後に失速し、負け越している。

【打者5傑】

○安打
1 福田永将(中)29
2 近本光司(神)27
3 坂本勇人(巨)26
3 大島洋平(中)26
5 阿部寿樹(中)25

○本塁打
1 ソト(De)10
2 坂本勇人(巨)7
3 ロペス(De)6
4 岡本和真(巨)5
4 村上宗隆(ヤ)5

○打点
1 ソト(De)22
2 福田永将(中)21
3 山田哲人(ヤ)17
4 岡本和真(巨)15
5 バレンティン(ヤ)14
5 丸佳浩(巨)14
5 松山竜平(広)14

○盗塁
1 近本光司(神)10
2 鈴木誠也(広)6
3 重信慎之介(巨)4
4 塩見泰隆(ヤ)3
4 増田大輝(巨)3

○打率(規定打席以上)
1 鈴木誠也(広).365
2 坂本勇人(巨).361
3 福田永将(中).330
4 會澤翼(広).327
5 長野久義(広).313
  
RC(Runs Created)打者の総合指標 安打、長打、四死球、盗塁、犠打、犠飛を加味
1 坂本勇人(巨)22.10
2 鈴木誠也(広)18.28
3 福田永将(中)17.78
4 ソト(De)16.85
5 岡本和真(巨)14.43

 DeNAソトは10本塁打22打点と9月も働き、2冠王を確定。阪神近本は10盗塁、連続盗塁記録を38まで更新したヤクルト山田哲人は14日のDeNA戦(横浜)で記録が止まるなど、わずか1盗塁だった。巨人の坂本勇は7本塁打11打点、打率.361の活躍。遊撃手として史上2人目の40本塁打を達成した。

今季最優秀防御率の中日・大野雄、阪神藤川、岩崎が活躍

【投手陣】

○勝利数
1 西勇輝(神)4
1 ガルシア(神)4
3 山口俊(巨)3
3 青柳晃洋(神)3
5 大野雄大(中)2
5 ジョンソン(広)2
5 柳裕也(中)2
5 梅津晃大(中)2
5 小笠原慎之介(中)2
5 石川雅規(ヤ)2
5 フランスア(広)2

○セーブ数
1 藤川球児(神)6
2 フランスア(広)4
2 マクガフ(ヤ)4
2 岡田俊哉(中)4
5 デラロサ(巨)3

○ホールド数
1 岩崎優(神)8
2 菊池保則(広)7
3 梅野雄吾(ヤ)6
4 ロドリゲス(中)5
4 島本浩也(神)5
4 藤嶋健人(中)5

○奪三振数
1 大野雄大(中)31
1 今永昇太(De)31
3 山口俊(巨)28
4 梅津晃大(中)23
5 小川泰弘(ヤ)22
5 高橋優貴(巨)22

○防御率(規定投球回数以上)
1 西勇輝(神)1.93
2 大野雄大(中)2.04
3 ジョンソン(広)2.27
4 青柳晃洋(神)2.42
5 大瀬良大地(広)2.45

○PR(PitchingRun)投手の総合指標:(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回÷9で算出
リーグ防御率は4.01
1 大野雄大(中)7.73
2 西勇輝(神)6.46
3 ジョンソン(広)6.09
4 岩崎優(神)5.23
5 梅津晃大(中)5.09

 中日大野雄は14日の阪神戦で達成したノーヒットノーランを含む35イニングで自責点8、逆転で月間防御率1位を獲得し、今季の最優秀防御率にも輝いた。西は4試合で4勝。救援投手では阪神の藤川が6セーブ。岩崎が8ホールドと阪神は投手陣が奮起した。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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