“本家”に迫るコケの回廊 支笏湖畔の「楓沢」注目

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神秘的なコケの回廊が延びる支笏湖の楓沢

 【支笏湖畔】大雨の影響などで長く閉鎖されている支笏湖南岸の景勝地「苔の洞門」に代わって、似た景観を持つ近くの「楓沢(かえでさわ)」が最近注目を集めている。コケに覆われた緑の回廊が続き、本家にも迫る神秘的な光景が訪れる人を魅了している。

 楓沢は苔の洞門の東約6キロにある。樽前山北山麓の千歳市モラップにある紋別橋から沢に入り1キロ進むと、最も高いところで約8メートルある岩壁にエビゴケやチョウチンゴケなど約80種が密生した回廊が400メートルにわたり続く。訪れていた千歳市の自営業斎藤えみこさん(53)は「身近にこんなにきれいなところがあるなんて」と感心していた。

 支笏湖ビジターセンターによると、苔の洞門と同様に1739年の樽前山の噴火活動による火砕流や大雨で浸食されてできた渓谷。日が当たらず冷涼で、湖から水蒸気が流れ込むためコケの生息に適している。