全線フル規格化や「速達便」停車要望 大村市推進協

全線フル規格化の早期実現などを要望する大村市新幹線アクションプラン推進協の関係者=県庁

 2022年度暫定開業予定の九州新幹線長崎ルートを生かしたまちづくりを推進する「大村市新幹線アクションプラン推進協議会」(会長・園田裕史市長)は1日、県庁に平田研副知事を訪ね、同ルートの全線フル規格化の早期実現など5項目を要望した。
 同協議会の要望は、同ルートの全線フル規格化のほか、同市のアクションプランとの連携、各駅に停車しない「速達便」の新大村駅(仮称)への停車など5項目。
 園田市長は、県全体に新幹線の開業効果を波及させるには「新大村駅を起点にするのが最も効果的」とし、速達便の停車を要望。新駅から島原雲仙へのアクセスは「島原道路が諫早インターまで連結すれば、新駅に近い大村インターから高速道路に乗る方が(諫早駅より)時間短縮効果がある」と持論を展開した。
 要望書を受け取った平田副知事は「(開業効果を生かすには)大村市内での滞在時間を延ばす拠点づくりと、いかにグルメを追求するかに懸かっている。過ごして、楽しく、おいしい大村市を目指してほしい」と述べた。

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