山田哲200本塁打、2投手がノーノー達成、65年ぶりの守備記録… 9月に達成された記録

ソフトバンク・千賀滉大(左)と中日・大野雄大【写真:藤浦一都、荒川祐史】

ヤクルト・山田哲の通算200号本塁打は劇的なサヨナラ満塁ホームラン

 プロ野球はレギュラーシーズンを終え、次なる戦いは日本シリーズを懸けてセ・パの上位球団がクライマックスシリーズに挑む。2019年の終盤となった9月も様々な記録が達成された。

【9月に達成された打撃記録】

○1000試合出場 504人目
川端慎吾(ヤ)2019.9.4 広島戦/神宮
6回代打

○300二塁打 72人目
松田宣浩(ソ)2019.9.15 日本ハム戦/札幌D
2回杉浦稔大から

○200本塁打 106人目
山田哲人(ヤ)2019.9.4 広島戦/神宮
9回フランスアから

○150本塁打 174人目
デスパイネ(ソ)2019.9.4 楽天戦/ヤフオクD
8回安樂智大から

○100本塁打 296人目
梶谷隆幸(De)2019.9.19 広島戦/横浜
6回九里亜蓮から

○3000塁打 59人目
中村剛也(西)2019.9.4 オリックス戦/ほっと神戸
8回小林慶祐から

○100死球 22人目
青木宣親(ヤ)2019.9.1 中日戦/ナゴヤD
1回大野雄大から

 ヤクルト・山田哲人は200号本塁打をサヨナラ満塁ホームランで決めた。27歳1か月での達成は史上5番目の若さ。ヤクルトの200本塁打者は、池山隆寛(304本)W・バレンティン(288本)広沢克己(228本)杉浦享(224本)若松勉(220本)古田敦也(217本)A.ラミレス(211本)に続き、山田が8人目。チーム最多の池山の記録にも、数年で手が届きそうだ。

 西武・中村剛也の3000塁打は現役では引退を表明した阿部慎之助(3723塁打)と2人だけ。長距離打者でないと達成できない記録といえる。通算死球の1位は清原和博(196)。100死球は現役では巨人・阿部慎之助(152)、中島宏之(134)、阪神・糸井嘉男(105)に続いて4人目。良い記録とは言えないが、打席数が多い好打者は死球も増える傾向にある。

ソフトバンク・千賀、中日・大野がノーヒットノーランを達成

【9月に達成された投手記録】

○500試合登板 101人目
久保裕也(楽)2019.9.15 オリックス戦/京セラD
6回中継で登板

○100セーブ 32人目
増田達至(西)2019.9.11 ソフトバンク戦/メットライフD

○ノーヒットノーラン
91人目パ・リーグ29人目
千賀滉大(ソ)2019.9.6ロッテ戦 ヤフオクD 4四球12奪三振
92人目セ・リーグ42人目
大野雄大(中)2019.9.14阪神戦 ナゴヤD 1四球9奪三振

 ノーヒットノーランが1か月に2人出たのは、1943年5月(3人)、1966年5月、1971年8月、1985年6月につづき5回目だ。ソフトバンクのノーヒットノーランは、南海時代の1943年5月26日に別所昭(のち毅彦)が大和戦で記録して以来、実に76年ぶりだ。

【9月に達成された守備記録】

○シーズン120補殺 NPB新記録
梅野隆太郎(神)2019.9.24 巨人戦 甲子園

 捕手としてシーズン120補殺は、1954年、東映の土井垣武が記録した119を上回る65年ぶりのNPB記録だ。捕手の守備機会の大半は、三振した球を捕球した刺殺だ。補殺は、走者を刺したり、キャッチャーゴロを処理したりするときなどにつく。補殺数が多いということは、肩やフィールディングが良いということになる。地味な記録だが、梅野は当代屈指の守備が良い捕手だといえるだろう。

【チーム記録】

○通算5000敗 3球団目
阪神 2019.9.10 ヤクルト戦 甲子園

 シーズン前に5000敗した球団はなかったが、DeNAが6月、オリックスが8月に記録。阪神が3球団目となった。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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