「いだてん」中村勘九郎&阿部サダヲがクランクアップ!

中村勘九郎と阿部サダヲがダブル主演したNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜午後8:00)の全ての撮影が終了した。9月27日にクランクアップした主人公の1人・金栗四三を演じた勘九郎は「今はまだ実感が沸かないんですけれど、これだけ長く作品に携わると、もう(キャスト・スタッフと)ファミリーになっていますので、このチームと別れるのはさみしいですね」と感無量の様子。10月1日に撮了した物語後半の主人公・田畑政治役の阿部も「田畑政治のことが好きなので、まだやっていたいという気持ちもあります。自分がテレビドラマでかかわった日数としては一番多いと思うんですけれど、なんだかあっという間でした」と名残惜しそうに語った。

ドラマは宮藤官九郎氏の脚本で、“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三と“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治の2人を軸に、1912年のストックホルムオリンピックへの挑戦から、1964年の東京オリンピックの開会式まで半世紀にわたる日本人のオリンピックの歴史を描くもの。ドラマは12月8日まで放送される。

一足先に撮影を終えた勘九郎は「普段あまりこういう気持ちになることはないんです。それだけ思い入れの深い作品になりました。本当に現場の雰囲気もチームワークも良かったですし、なにより宮藤さんが書いてくださったおもちゃ箱のような作品で、どれだけ遊べるか、どうやったら楽しく視聴者に届けられるかというのを楽しみながら作ることができたのは、役者人生の一生の宝物になりました。本当に1年半、ありがとうございました!」と走り抜けたことをアピール。

また、最後のシーンを撮り終えた阿部も「ずっと一緒にいた方は少ないんですけれど、かかわった役者の数がものすごかった。中でも治五郎さん(役所広司)とのシーンが思い出に残っています。今日最後の撮影でもふと頭をよぎりました。宮藤さん、すてきな作品をありがとうございました。皆さん本当にお疲れさまでした。楽しかったです」と笑顔で締めくくっていた。

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