山口県が男子2冠 女子は岐阜と大阪が栄冠掴む<いきいき茨城ゆめ国体・卓球競技>

写真:戸上隼輔/撮影:ラリーズ編集部

<国民体育大会卓球競技 2019年9月28日~2019年10月2日>

9月28日~10月2日にかけて、茨城県日立市池の川さくらアリーナにて第74回国民体育大会(以下、国体)の卓球競技が行われた。

国体は、都道府県持ち回りで毎年開催されている国内最大のスポーツ大会で、都道府県対抗方式で行われる。男女総合優勝である「天皇杯」と、女子総合優勝である「皇后杯」獲得を目指し、都道府県代表の選手が熱戦を繰り広げる。

卓球競技では成年男子、成年女子、少年男子、少年女子の4種目が行われ、成年男子・少年男子ではともに山口県が、成年女子は岐阜県、少年女子は大阪府が見事優勝を飾った。

成年男子は野田学園OBの山口県が制す

写真:有延大夢/撮影:ラリーズ編集部

成年男子は、平野友樹(協和キリン)、有延大夢(リコー)、沼村斉弥(明治大学)の野田学園高校OBで結成された山口県が2年連続3度目の優勝となった。

決勝戦は愛知工業大学のメンバー(髙見真己、田中佑汰木造勇人)で構成された愛知県と対戦した。3番で沼村が木造敗れたものの、平野が2点取りの活躍を見せ、3-1で勝利した。

写真:木造勇人/撮影:ラリーズ編集部

愛知の鬼頭監督は「団体戦は3番が勝たないと勝つことは難しい」と今大会を通して3番に木造を据える起用を見せた。采配は的中し、愛知は予選リーグ最終試合の東京戦、準決勝の和歌山戦と2試合連続で0-2と追い込まれたが、3番木造の勝利を口火に逆転勝ちを収めた。その勢いのまま臨んだ決勝は、山口に一歩及ばず準優勝となった。

成年女子は岐阜県が7年ぶり4度目の優勝

写真:安藤みなみ/撮影:ラリーズ編集部

成年女子は、加藤杏華、安藤みなみ、德永美子の十六銀行メンバーで臨んだ岐阜県が7年ぶり4度目の栄冠に輝いた。

岐阜県は、準決勝の岡山戦で1本落とした以外は、すべて3-0のストレート勝ちと強さを見せつけた。決勝も中国電力の成本綾海、宋恵佳、庄司有貴の広島県相手にフルゲーム2つを制し、3-0のストレート勝ちを収めた。

写真:庄司有貴/撮影:ラリーズ編集部

少年男子も山口県 野田学園メンバーが意地見せる

写真:宮川昌大/撮影:ラリーズ編集部

少年男子では、山口県が9年ぶり2度目の優勝を果たした。

山口県は戸上隼輔、宮川昌大、今泉蓮の野田学園レギュラーメンバーでの参戦となった。決勝では愛工大名電で構成された愛知県と対戦し、エース戸上が2本取りの活躍を見せ、3-2で勝利を収めた。両校はインターハイの決勝でも対戦し、野田学園が敗れていたが、今大会でリベンジを果たす形となった。

戸上は、準々決勝の石川県との試合後に「(インターハイや国際大会とは)会場の雰囲気やプレッシャーが違ってやりづらい。自分の持てる力が出せていなかったが勝てて良かった」と国体ならではの戦いに苦戦していることを明かしていた。しかし、終わってみれば大会を通じて全勝とインターハイ2連覇の実力を遺憾なく発揮し、チームを勝利に導いた。

大阪府が2年ぶり17度目の優勝 少年女子

写真:皆川優香/撮影:ラリーズ編集部

少年女子は、皆川優香(神須学園)、高橋あかり(四天王寺高)、横井咲桜(ミキハウスJSC)の大阪府が1位に輝いた。

決勝では地元の大声援を受ける茨城県と対戦した。茨城のエース・出澤杏佳に1本とられるも、Tリーグ・日本生命レッドエルフにも所属する皆川が出澤を下し優勝を決めた。

写真:出澤杏佳/撮影:ラリーズ編集部

国体最終結果

成年男子

1位 山口
2位 愛知
3位 高知、和歌山

成年女子

1位 岐阜
2位 広島
3位 岡山、東京

少年男子

1位 山口
2位 愛知
3位 高知、福岡

少年女子

1位 大阪
2位 茨城
3位 埼玉、石川

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ