【相模原障害者施設殺傷】判決は2020年3月16日 地裁、公判期日を決定

横浜地裁

 相模原市緑区の県立障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者と職員計45人が殺傷された事件で、横浜地裁は2日、殺人などの罪で起訴された元施設職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の日程を発表した。公判は全26回の予定で、判決は20年3月16日に言い渡される。決定は9月30日付。

 地裁は初公判を同年1月8日に開くと既に公表していたが、9月30日の公判前整理手続きを経て第2回以降の公判日程を決定した。判決公判は審理の進行具合によって20年3月23日に変更される可能性がある。

 神奈川新聞の取材に対し、被告は公判で事実関係をおおむね認める意向を示しており、公判では被告の刑事責任能力の有無や程度が最大の争点になるとみられる。

 関係者によると、被告は起訴前の精神鑑定で自身を特別な存在と思い込む「自己愛性パーソナリティー障害」と診断された。検察側はこの結果から、完全責任能力を問えると判断し、17年2月に起訴。弁護側の請求に基づいて行われた起訴後の精神鑑定でも同様の診断結果になった。

 起訴状によると、被告は16年7月26日未明、やまゆり園に侵入し、包丁で突き刺すなどして入所者19人を殺害したほか、職員2人を含む26人に重軽傷を負わせた、とされる。

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