県庁一帯グッドデザイン賞 長崎港の眺望や雰囲気評価

グッドデザイン賞を受賞した県庁一帯(県提供)

 長崎県は2日、長崎市尾上町の県庁舎、県警本部庁舎、防災緑地「おのうえの丘」について、公益財団法人日本デザイン振興会(東京都)が選ぶ本年度の「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
 県庁舎と県警本部庁舎は2018年1月に供用開始。長崎港周辺の環境整備に合わせて建物と緑地を一体的にデザイン。県庁舎は開放的な吹き抜け空間になっており、来庁者の憩いの場にもなるように工夫している。長崎港の眺望や質実剛健な雰囲気も評価された。
 県によると、庁舎移転の構想から設計・建築まで、あらゆる段階で関わった人たちの励みになることを期待して応募したという。県都市政策課の担当者は「県庁舎は一般の方も利用する空間。専門家から評価されてよかった」と喜んだ。
 同賞は製品、建築、システムなど幅広い分野の優れたデザインが対象。本年度は4772件の応募があり、1420件が受賞した。県庁舎を含む受賞デザインは10月末から東京ミッドタウン(東京都)で紹介される。

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