空襲で焼失、石狩海浜ホテル タイルやれんが初公開 砂丘の風資料館

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石狩海浜ホテルの竣工(しゅんこう)式で写真に納まる関係者ら(いしかり砂丘の風資料館提供)

 【石狩】戦前に石狩市弁天町に建てられ、空襲で焼失した「石狩海浜ホテル」をテーマとした特別展がいしかり砂丘の風資料館(弁天町)で開催されている。「幻のリゾートホテル」とも呼ばれ、遺構に残ったタイルなどを初公開しているほか、観光地としての石狩浜の歴史にスポットを当てている。

 同資料館によると、ホテルは海水浴客らを目当てに、地元有志が現在の石狩浜海浜植物保護センター(弁天町)付近に計画、1937年(昭和12年)に竣工(しゅんこう)式が行われた。道内建築家の草分け的存在・田上義也(1899~1991年)が設計し、計画では3階建て延べ約1100平方メートルで、日本海の眺望を楽しめる客船のようなデザインが特徴だった。しかし、資金不足のため建物規模は計画より縮小された。内装も未完成で開業できないまま45年7月15日の米軍による空襲で破壊された。