ビブリオバトル・オブ・ザ・イヤー 佐世保市立図書館が最高賞

「受賞を励みに今後も続けたい」とする坂口館長(左)と田中司書=佐世保市立図書館

 お薦めの本を紹介し合い、聴衆が最も読みたい1冊を投票で選ぶ「ビブリオバトル」の普及に取り組む全国の個人や団体を表彰する本年度の「ビブリオバトル・オブ・ザ・イヤー」(ビブリオバトル普及委員会主催)で、佐世保市立図書館(宮地町)が最高賞の大賞に選ばれた。公共図書館の受賞は初めて。11月に横浜市で授賞式がある。
 市立図書館は2016年からビブリオバトルを開いている。学校や社会福祉団体などと連携したバトルに加え、僧侶だけが登場するバトルも企画。本を通じて市民の多様な交流の場を提供したとして、優秀賞に選ばれていた。
 普及委は8月、優秀賞を受けた4団体から大賞を選ぶ投票を実施。会員と一般がインターネットを通じて票を投じた。市立図書館は最多の計271票を集めた。
 担当の田中裕子司書は「人と人をつなげる催しに成長することができてうれしい。新しい関係を築きながら継続したい」と笑顔。坂口周一館長は「本を貸し出すだけでなく、世代を超えた交流の場として図書館の利用を増やしたい」とした。

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