2年目の「富富富」新米発売

「富富富」の新米を買い求める女性=富山市赤田

 デビュー2年目となる富山米の新品種「富富富」の県内販売が3日、始まった。今年は従来の2キロ袋に加え、5キロ袋や10キロ袋での販売も開始。玄米での流通を認めるなど、多様なニーズに応えた商品展開で、ブランド米の確立を目指す。県内のスーパーや百貨店では待ちわびた消費者が買い求めた。

 富富富は、コシヒカリの弱点を克服するため、県が10年以上の歳月をかけて開発した品種。2018年に本格デビューした。今年は18年産の倍となる5500トンを生産し、全国で販路を広げる。県によると、猛暑の影響で未熟粒の混入が一部で見られるものの、品質は良好という。

 県内では約200店舗で販売が始まり、富山市赤田の大阪屋ショップ赤田店では、食の王国大使らが試食販売で富富富をアピール。「楽しみにしていた」という消費者が次々と購入していった。

「富富富」の新米販売開始に合わせて行われたPRキャラバン
「富富富」の新米の試食を受け取る買い物客
「富富富」の新米販売開始をPRするとやま食の王国大使ら

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