楽天、西友と自動走行ロボット(UGV)活用の一般利用者向け配送サービス実施

楽天株式会社(以下:楽天)と合同会社西友(以下:西友)は、一般利用者からの注文を受け、神奈川県横須賀市内の「西友リヴィンよこすか店」から港湾緑地「うみかぜ公園」へ自動走行ロボット(UGV:Unmanned Ground Vehicle)を活用して商品を配送するサービスを、2019年9月21日から10月27日までの約1カ月間実施する。一般利用者を対象とした自動走行ロボットによる商用配送サービスは、国内初の取り組みとなる。

同サービスを実施する「うみかぜ公園」は、楽天と西友が今年7月より横須賀沖の猿島に向けて行っているドローン商用配送サービスの商品を提供する「西友リヴィンよこすか店」に隣接している。

バーベキューやピクニックなどを目的に同公園を訪れた一般利用客は、スマートフォンの専用アプリから、「西友リヴィンよこすか店」で取り扱う、生鮮品を含む食材や飲料、救急用品など約400品目の商品を注文することができる。楽天の自動走行ロボットが、利用客により選択された時間および公園内の受け取り場所へと注文商品を配送する。

なお、今回の取り組みは、猿島の配送サービスと同様に、横須賀市が推進するスマートモビリティ(賢い移動運搬手段)を活用した新規ビジネス創出や社会的課題解決を目指す「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環。

自動走行ロボットの本格的な社会実装に向けて、政府は、2019年度内に官民による協議会の立ち上げや公道上での実証を実現するための基準策定などを予定している。楽天は、早期に一般利用者に自動走行ロボットの利便性を体感できる機会を設け、自動走行ロボットによる配送の実績を重ねることで、公道を含む様々な場所におけるサービスの本格実現を目指すとしている。

「横須賀市うみかぜ公園での自動走行ロボット(UGV)配送サービス」の概要は以下の通り。

実施期間*:2019年9月21日~10月27日の土曜日および日曜日の週2回

※注文受付開始時間は、各実施日の午前8時からで、最大1日12件の配送を予定
※実施日は、運用都合上変更となる可能性あり

利用方法*:注文者自身のスマートフォンに「楽天ドローン」アプリをダウンロードし、楽天IDでログイン。アプリ内の約400品目の商品から希望の商品を指定し、提示されるお届け可能時間から受け取り希望時間と場所を選択、「楽天ペイ(オンライン決済)」で支払いを行うと、注文が完了する。

配送ステータスは、アプリ上で確認でき、商品が到着するとアプリにプッシュ通知が届く。通知に記載された暗証番号を自動走行ロボット後部のタッチパネルに入力することで、商品を受け取ることが可能。

配送料*:税込300円
※商品代金とは別途加算

主な商品*:精肉、野菜、酒、飲料、消耗品、絆創膏などの救急用品など ※雨天などの悪天候時には運用を中止。当日の実施可否は、アプリ上で確認可能

実施主体*:楽天株式会社、合同会社西友 実施協力*:横須賀市、株式会社トライアングル

両社は今後も、ドローンおよび自動走行ロボットを活用した無人配送や協働運営する「楽天西友ネットスーパー」などにおけるイノベーションを通じて、新たな利便性の提供とショッピング環境の向上を図り、より便利で豊かな生活の実現に向けて協力するとしている。

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