紅葉の下で乗りたい! 印象に残った大型ガラスルーフ車 5選

シトロエン初のSUV「C5 エアクロス」が登場 パノラミックサンルーフ

特別な景色と解放感が大型ガラスルーフの魅力!

一昔前には、ある種のステータスとしてサンルーフが“特別感”を満足させるオプションアイテムとして人気だった。しかし近年、こと国産車に限って言えば、大きな開口部を持つ大型のガラスルーフを持つモデルをほとんど見なくなってしまった。

だが大型のガラスルーフを備えたモデルなら、四季の移ろいを感じられ、夜には星空や夜景を存分に楽しむことができる。

これから本格的な行楽シーズンを迎えるにあたり、通常のクルマでは味わえない解放感と景色を楽しめる大型のガラスルーフ車を、筆者の独断と偏見で5車種ご紹介していこうと思う。

日産 ラフェスタ

日産 ラフェスタ

サンルーフの人気が薄れ、我々日本人が“天井にある窓”の存在を忘れかけていた2004年。当時の国産車には無かった大型ガラスルーフを標準装備し、大きな話題となったのが、日産 ラフェスタだ。

長さ1500mm、幅800mmという大きさもさることながら、低く抑えられたダッシュボードなどと相まって、特に2列目以降に乗車した時の解放感には驚かされた。

またルノー メガーヌと共通のプラットフォームを持ち、日本車離れした乗り味に、まだ、新米整備士だった筆者も驚いたことを鮮明に記憶している。

残念ながら、マツダ プレマシー(3代目)のOEMとなってしまった2代目では、大型ガラスルーフは廃止されてしまうが、日本に大型ガラスルーフを広めたパイオニアとして覚えておいていただきたい1台だ。

ホンダ エアウェイブ

ホンダ エアウェイブ

上記のラフェスタが登場した翌年(2005年)、5ナンバーサイズのステーションワゴンとして登場したのがホンダ エアウエイブ。

今では同社でおなじみとなった、“センタータンクレイアウト”を採用したことで、クラストップレベルのラゲッジスペースを確保し、解放感のある車内空間を実現した。また現代のホンダ車に見られる、やや近未来的かつ流れるようなスタイリングと、長さ1110mm、幅770mmという大型ガラスルーフ(ホンダではスカイルーフと呼ぶ)が大きな特徴。

わずか5年という短い生産期間で終わってしまったが、欧州車のテイストを日本人的な解釈で作った画期的なモデルと言えるだろう。

トヨタ プリウスα

トヨタ プリウスα
トヨタ プリウスα G“ツーリングセレクション”(5人乗り) ボディカラー:ダークレッドマイカメタリック

エコカーの代名詞であるハイブリッド車でありながら、オプションで大型ガラスルーフを選択できるのが、トヨタ プリウスαだ。

ガラスルーフは、「車重が重くなる」というイメージがあり、燃費に悪影響を及ぼしそうだが、プリウスαは、ガラスよりも約40%軽い樹脂製を採用。燃費への影響はもちろん、重心が高くなることも見事回避している。

前後で分断される構造のため、大型ガラスルーフほどの解放感は得られないものの、ロールーフミニバン特有の閉塞感を大きく和らげるには、十分な機能を果たしている。

シトロエン C5 エアクロス SUV

C5 エアクロス SUV 前輪駆動ながら、車両制御機能「グリップコントロール」により、マッド/スノー/サンド/ESCオフの選択が可能。ラリーフィールドでのノウハウが行かされている。また急な下り坂を自動的に低速で下るヒルディセントコントロール機能も備える
シトロエン初のSUV「C5 エアクロス」が登場 パノラミックサンルーフ

シトロエン C5 エアクロス SUVは、2019年5月に日本で販売が開始されたミドルクラスSUV 。全長4500mm、全幅1850mmという日本ではやや大柄なボディで在りながら、ポップなカラーのエアバンプのおかげで、近年の国産やドイツ車あたりに見られる威圧感はない。

実は国産車ではあまり見られなくなった大型のガラスルーフ(シトロエンでは「パノラミックサンルーフ」)だが、フランスを中心としたヨーロッパでは人気の装備。また基本的な予防安全装備も備え、さまざまにアレンジできるセカンドシートや大容量のラゲッジスペースなど、今の欧州ファミリーカーらしいパッケージングになっている。

ボルボ XC40

ボルボ XC40 T4 AWD Momentum ボディカラー:アマゾンブルー
ボルボ XC40

2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、2年連続でボルボが受賞するという快挙を成し遂げたボルボ XC40。

内外装のデザイン、見た目の走りの質感など、すべての面において完成度が高く、業界関係者だけでなく多くのユーザーからも高い評価を受けている。

そんなXC40では、入門グレードであるT4以外すべてのグレードで、メーカーオプションとして“電動パノラマ・ガラス・サンルーフ”を選択可能。XC40のインテリアは、清潔感があり、そのままでも十分気持ちの良い車内空間を持つが、開口部の大きなガラスルーフを装着することで、より一層明るく開放的な空間を手に入れることができる。

[筆者:増田 真吾]

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