6球団競合の大石は戦力外も…まだ3人が現役 西武2010年ドラフト組“同期生”は?

西武から戦力外通告を受けた大石達也【写真:安藤かなみ】

6球団競合の大石は9年で戦力外、2位の牧田や3位の秋山は西武の顔に

 西武は3日、大石達也投手、小石博孝投手、松本直晃投手、郭俊麟投手、廖任磊投手、南川忠亮投手、高木勇人投手、金子一輝内野手、斉藤彰吾外野手の9選手に来季の契約を結ばないことを通告した。大石は2010年のドラフト1位指名で6球団が競合し、鳴り物入りで西武に入団。2016年には36試合登板で防御率1.71、2017年は20試合登板で防御率0.93と好成績をマークしたが、度重なる怪我もあり活躍を続けられなかった。

 大石が入団した年、西武は他にどんな選手を獲得したのか。10年ドラフト“同期生”の現状を見てみよう。

 以下は西武の2010年ドラフト入団選手。

1位 大石達也 投手 早大 2019年・戦力外

2位 牧田和久 投手 日本通運 現役(FA)

3位 秋山翔吾 外野手 八戸大 現役

4位 前川恭兵 投手 阪南大高 2015年・戦力外

5位 林崎遼 内野手 東洋大 2015年・戦力外

6位 熊代聖人 外野手 王子製紙 現役

 6選手が入団。ドラフト2位の牧田はルーキーイヤーから55試合に登板(10先発)し、5勝7敗22セーブ1ホールド、防御率2.61で新人王を獲得。その後もサブマリン投法で先発、中継ぎとマルチな活躍を見せ、侍ジャパンでは守護神を務めた。2017年オフにはポスティングシステム(入札制度)を利用してパドレスに移籍。だが、メジャー1年目はマイナーとの行き来を繰り返し、2年目の今季はメジャー昇格を果たせず。9月30日(同1日)にFAとなった。

 ドラフト3位の秋山も1年目から活躍し、今や日本球界を代表する打者に。2015年にはNPB記録を更新するシーズン216安打をマークした。今季は5年連続全試合出場を果たし、3年連続4度目の最多安打のタイトルを獲得。8月には海外FA権を取得した。熊代も1年目から出場しているが、レギュラー定着には至らず。今季も33試合の出場に留まったものの、ムードメーカーとしてチーム内での存在感は大きい。

 一方で、前川と林崎はともに2015年限りで戦力外に。1軍登板がなかった前川はそのまま現役引退。1軍通算55試合に出場していた林崎は12球団合同トライアウトに参加したものの他球団から声はかからず、現役を引退した。(Full-Count編集部)

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