悲願の金へ舟橋で仕上げ 27日から仏キンボールW杯 高見・家城選手ら強化練習

キンボールW杯で初の金メダル獲得を目指す(左から)高見選手、家城選手、酒井ヘッドコーチ

 27日からフランスで開かれるキンボールのワールドカップ(W杯)に女子日本代表の主力として、県内から高見優莉子選手(23)=舟橋村稲荷=と家城遥選手(18)=富山市寺町=が出場する。12日から両選手を含むチーム12人が舟橋村に入り、ヘッドコーチの酒井英登さん(48)=同村国重=の指導で強化に取り組む。3人は「悲願のW杯初の金メダル獲得を目指す」と意欲を見せる。 (立山・上市支局長 井波光雄)

 キンボールはカナダで誕生したスポーツ。直径1.22メートルの大型ボールを使い、4人1チームで3チームが同時に対戦する。W杯はフランス西部のアンジェで開催され、11カ国・地域が出場する。

 女子日本代表は2年前に東京で開かれたW杯でカナダに1点差で敗れ、銀メダルに終わった。今回、W杯で初めて指揮を執る酒井さんは「東京大会後の2年間でチームは一体感を醸成し、現在はベストの状態。金メダル獲得に向けて、舟橋村で最後の調整をする」と話す。

 高見選手と家城選手は小学生の頃から、舟橋村総合文化スポーツクラブでキンボールを始め、スポーツ推進委員の酒井さんから指導を受けてきた。

 高見選手はW杯は東京に続き2度目の出場で「自分が司令塔のつもりでチームを引っ張り、カナダを撃破する」と話す。家城選手は呉羽高校3年でチームでは最年少。W杯は初の出場となり「しっかり声を出し、レシーブを決めていきたい」と意気込んでいる。

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