上尾市の私有地工事、元議長「市がやってもらわないと困る」 道路課の職員と副市長が百条委で証言

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上尾市役所=埼玉県上尾市本町

 埼玉県の上尾市が2018年度に元市長所有地のブロック塀などを公費で撤去・新設工事した問題で市議会の調査特別委員会(百条委)は3日、道路課の女性職員と松沢純一副市長を参考人招致した。

 職員は18年8月30日に現地を確認した際、小林守利元議長から「市が(工事を)やってもらわないと困る」と言われたことを認め、別の職員が何度も断っているうちに「(小林元議長が)だんだん声を荒げていき、怖いなという印象だった」と述べた。その後、当時の道路課長から市で施工することを指示され従ったが、百条委で今の気持ちを聞かれると「民地なのでやらない方がよかったと思う」と話した。

 7本に分割発注した随意契約については「早い段階で決まっていた」「違和感はあったが上司から業者は決まっていると言われ、元議長に相見積もりをお願いした」と証言した。

 松沢純一副市長は、市の内部調査の内容について委員から詳細を聞かれ、「百条委は公開なので、内部調査の性格上、今ここでつまびらかにはできない」と発言を控える場面もあった。委員会に提出した資料が一部黒塗りされている点についても「プライバシーに関することなどは(隠すように)指摘した」と述べた。ブロック塀問題に関しての最初の印象は「嫌な予感がした」ので、「組織から上がってくるのではなく議員から知らされ、この先どういう展開になるのか不安になった」と証言した。

 委員会では、ブロック塀前の道路の集水枡(ます)の工事について「本来市が負担すべきだった」として、元市長に工事費費用12万5407円を返却することが市執行部から報告された。