スーパー特急 難しい 長崎県「既にフル規格で工事」 議会特別委

 九州新幹線長崎ルートの整備方式を巡り、県は3日、スーパー特急の導入について、フル規格の線路工事を既に進めているため難しいとの考えを示した。
 県議会九州新幹線西九州(長崎)ルート・交通対策特別委員会で、赤木幸仁委員(改革21)の質問に、坂野花菜子企画振興部次長が答えた。
 佐賀県の山口祥義知事は9月定例県議会で、過去に合意したフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)、新幹線と在来線を乗り継ぐリレー方式、スーパー特急についての協議は否定しない考えを示している。
 これに対し、坂野次長は既にフル規格の線路敷設が始まっているとした上で、スーパー特急について「(当初の)暫定整備計画であり、最高速度は時速200キロ。現在スーパー特急方式の路線は存在せず、時速200キロで走る車両も存在しない」と導入の可能性を否定した。

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