【きらら浜 野鳥手帖】 No.7「ヒヨドリ」

スズメ目 ヒヨドリ科 [全長]28㎝ [時期]一年中見られる留鳥(一部漂鳥)

 ヒヨドリは、公園や民家の庭、近くの山などの身近な場所でよく見られる鳥です。高い声で「ヒーヨヒーヨ」と鳴くのが特徴で、名前の由来にもなっています。一年中見られる鳥ですが、秋になると北海道や東北の個体は、群れになって九州など南の方へ移動します。このように、日本国内で移動する鳥のことを「漂鳥」と言います。

 ヒヨドリの渡りと言えば関門海峡が有名ですが、山口湾でも見ることができます。数百羽の群れが一斉に移動し、その群れを周防大橋の上で見張っていたハヤブサが襲う様子が見られることもあります。渡りや移動は大きなリスクを抱えた行動なのです。

きらら浜自然観察公園 信木 愛

© 株式会社サンデー山口