北海道警の責任は? 「家出少女が搬送中、海に飛びこみその後死亡」という不始末にどう対応するのか 怒りの電話取材!

北海道警察官採用公式ホームサイトより

9月11日18時10分頃、北海道利尻富士町の鴛泊(おしどまり)港近くを航行中のフェリーから、10代の少女が飛び降り、3時間20分後に搬送先の病院で死亡したことを道警が9月12日に発表しました。家出先で保護された10代の少女を稚内署員が自宅へ送り届ける途中、船から下りるために海に面した通路を歩いていた少女が署員の目前で急に海に飛び込んだとのことです。

北海道警察署に取材申し込みをしたところ、質問状をFAXして確認に三日かかって、やっと返答の電話を頂きました。

「事案の担当している主幹の方に問い合わせてあのぉ回答をもらいましたのでぇ。いやぁ~、それがですね。なかなか答えれるものがなくてですね。ハハハ」

やたらと陽気に笑う広報担当の樫原氏。

「稚内署の関係ですね。これについてはですね。主管課の方で『現時点取材に応じられません』という回答がきました」

――事件から3週間経っているのに回答できないというのは、葬り去るつもりでしょうか?

「いえ、そういうわけじゃないですね。まだぁ……色々……。う~~。やっているという形です」

――何を色々やっているんですか?

「対応しているという形です。それは答えられない」

――亡くなって、その時の様子を確認をするだけなのに、何に対応しているのでしょうか?

「これはですね。各報道機関にもですね。答えていない部分で、同じように対応しているんですね」

――現場にいた警察官の少女への接し方に問題があったのではないでしょうか

「それもぉ……現時点では……」

――現時点ということは、どの時点になれば大丈夫でしょうか

「それは、またしかるべく報道だとか見て頂いてですね。出た段階でという形ですね。私もちょっと……また聞きなんですけども。報道機関にもそういう話をしていてですね。詳しい内容は言えないって……要は……ちょっとオフレコなんですけども、ご遺族いらっしゃるじゃないですかぁ。ご遺族への説明もまだちゃんとできていない段階で……。まぁ、らしいんです。また聞きなんですけどね。そういうのがあるもんですから。ご遺族に説明する前にですね。報道機関にお伝えすることってできないじゃないですか。ですから、あーーーこういう背景があるみたいです」

――遺族に説明できないって当日の現場の状況をまだ把握していないということですか!?

「いやぁ~そういうわけじゃないと思うんですけども。それの詳しい経緯はちょっと分からないんですけども。こういうのがあって各報道機関に対しても、こういう形で、今待ってもらっている状態です。らしいです。らしいという話で確実じゃないんですけど。ハハハそういう背景なんですね」

――貴方は北海道警察の方でしょう?

「そうですね」

――随分、他人事に仰いますね。人が亡くなっているのに

「ハハハッ、そんなことないですょぉ~。やっぱりその部署があるもんですから、それに対して指導したりですとかそういうことはできない、直接やっていないもんですから」

――広報は指導をする部署でないことは分かりますけど、遺族にも説明できないってことは、伝えられない不都合なことがあるのでしょうか。それを隠蔽しないで正直に遺族に説明したら国家賠償請求訴訟を起こされたりするのでしょうか

「いやぁ そんなことはないんじゃ」

――では何故説明できないんですか?

「そこは分かりません」

――では、そんなことはないという理由、根拠は何でしょうか?

「分かりません」

――では、なぜ、そのように警察は悪くないという立場で、笑いながら幼稚な切り返しをなさるのでしょうか

「うん。そんなことないですよ」

――事件から何日も経っていますが?

「うーん。その辺もですね。含めて全部取材に応じられませんってことですので」

――3週間経っても、こんな調子ですと、永久に取材応じられないということでしょうか

「それまでは、そこまでは言っていないですよ」

――ではいつ応じられるんですか?

「現時点では……それは分かりません。」

――さきほど、「それは、またしかるべく報道だとか見て頂いてですね。出た段階でという形ですね。」とおっしゃいました。報道、観て下さいというのはプレスリリースがもらえる記者クラブの人には教えるけどTABLOみたいなクズサイトには教えないということでしょうか?

「プッ(笑) そこまでは言ってません。そんなことないですよ。しかるべきときにもう一度連絡をください。例えば一ヶ月後でも二ヶ月後でもいいですから」

なお、9月29日には釧路市内の風俗店の事務所にが道警の職員が侵入し建造物侵入容疑で逮捕された不祥事もありましたが、「個別具体的なことはお答えを差し控えます」との回答でした。不祥事が続く道警に改善策を尋ねても「必要な再発防止策を実施していく」という監察官室の回答メモを読み上げるだけで、全く具体性のない形式的なものでした。

人の死、不祥事を重く受け止めないのは感覚が麻痺しているのでしょうか。北海道警察の闇を感じます。被害者のご冥福をお祈りいたします。(文◎九頭竜腐流腐流)

© TABLO