監督解任のパイレーツ 名投手コーチのシアリッジらを解任

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先日、クリント・ハードル監督を解任したパイレーツは、新監督決定までコーチ陣の顔ぶれも固まらない見込みだ。そうした状況のなか、今季のコーチ陣のうち、投手コーチのレイ・シアリッジとベンチコーチのトム・プリンスは今季限りでの解任が決定し、来季のコーチ陣に加わらないことが明らかになった。その他のコーチの去就については、新監督決定後に正式決定される見込みとなっている。

今季のパイレーツは、1953年以降では球団ワーストとなる防御率5.18に終わり、投手陣の崩壊がチーム低迷(69勝93敗)の主要因となっていた。2010年8月の投手コーチ就任以来、A.J.バーネット、フランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケス、J.A.ハップといった投手たちを再生または成長させるなど、投手コーチとして手腕を発揮してきたシアリッジだが、今季の「投壊」の責任を取らされる形でチームを去ることになった。

近年、シアリッジの指導には陰りが見え始めており、前述の投手たちを見事に戦力にしてみせた2013~2015年とは対照的に、2016年シーズンはジョン・ニース、フアン・ニカシオ、ライアン・ボーグルソンといった面々をチームの戦力へと変えることができなかった。また、昨季途中にトレードで獲得したクリス・アーチャーも、移籍後は期待外れのパフォーマンスが続いており、ゲリット・コール、チャーリー・モートン、タイラー・グラスナウ、ジョーダン・ライルズなど、パイレーツ退団後に才能をフルに開花させた投手も少なくない。

もちろん、今季の「投壊」はシアリッジのみの責任ではなく、ジェイムソン・タイオン、チャド・クール、エドガー・サンタナの3人がトミー・ジョン手術を受け、アーチャー、トレバー・ウィリアムス、スティーブン・ブロールト、ライルズ、キーオニー・ケラ、カイル・クリックらが一時戦列を離れるなど、相次ぐ故障者の発生にも悩まされた。正捕手のフランシスコ・セルベリが長期欠場し、エリアス・ディアスとジェイコブ・ストーリングスという若手捕手の2人体制でシーズンを戦うことを強いられたのも痛かった。

シアリッジの下で多くの投手を貴重な戦力に変え、2013年から3年連続でポストシーズンに進出したパイレーツ。新監督決定後、投手陣の立て直しを任せることのできる投手コーチを探し始めることになりそうだ。