“自分磨き”に1日3時間!ストイックな武井壮がいろんなお仕事の「BACKSTAGE」をのぞく

“自分磨き”に1日3時間!ストイックな武井壮がいろんなお仕事の「BACKSTAGE」をのぞく

“世の中の役に立っている”ありとあらゆる仕事にスポットライトを当て、そこで働く人たちが内に秘める“熱き思い”や彼らを突き動かす“原動力”を掘り起こす仕事ドキュメンタリー「BACKSTAGE」(TBS系/CBCテレビ制作、日曜午後11:30~)が、新MCにタレントの武井壮を迎え、10月よりパワーアップ!なぜその仕事を選んだのか? その仕事にはどんな苦労かあるのか? その仕事を愛する理由とは? 働く人たちの仕事への思いをリアルに伝える“百獣の王”こと武井に、新MCに懸ける意気込み、超一流の司会者・MCのすごさ、そして自らの“仕事論”を聞く。

──これまで3度『BACKSTAGE』にゲスト出演されましたが、どんな印象をお持ちですか?

「番組を見るたびに、刺激を受けています。僕がゲスト出演させていただいた消防署密着の回(8月18日放送『人命を救う「特別救助隊」! 緊急事態に備える24時間』)など、万が一の事態に備えて、装備の知識を手に入れて毎日の点検を欠かさず、過酷な訓練に耐えて、より早く現場に駆けつけられよう準備する。“素晴らしい仕事だな”“誇らしいな”と感じました。また同時に、“チキショー、負けたくねーな!”とも(笑)。もちろん人命を救う消防の仕事と人を楽しませる芸能の仕事は全然、違いますが、“いいライバルを発見した!”って感じで、自分自身が奮い立ちました」

──武井さんは、どんなに忙しい日もフィジカルトレーニングを欠かさず、さらに知識を増やすための調べもの、新しい技術の習得と、計3時間を自分磨きに費やす生活を続けているとお聞きします。

「番組を作るうえで必要な体力、知識、技術を手に入れることは、僕を(番組の出演者として)選んでいただくための最低限の要件だと思っているんです。だから、努力でも苦労でもなく、あくまで番組に臨む以前の“準備”! 体力や知識、技術を手に入れる作業も僕にとってエンターテインメントになっているので、“やらなければ!”とストイックに自分を追い込むのではなく、自分にプレゼントするような気持ちで、楽しみながらやっていますね。今日よりも明日の自分が一つでも強く、賢く、うまくなれているように。いざステージに上がった時に、自分に自信の持てる人間になりたいと思っています」

──自分に自信が持てるよう、トーク番組の司会者になりきって自分に話を振り、それに受け答えする、一人二役の自主トレもされているそうですね。

「知識をインプットするだけでなくアウトプットも必ずセットでやっています。学んだことはエピソードとして一度自分で話しておけば忘れない出来事として記憶できます。『BACKSTAGE』は、また別なシミュレーションをしなければと思っていますが」

──今回、どんなMCを心掛けたいですか?

「本来は台本を読み込んで事前に下調べするところですけど、少しだけ余白を残しつつ。視聴者の皆さんと同じ目線で“わー、すごいな”“そうなんだ!?”と驚きたいです。取材VTRは、誰よりも自分が一番楽しみにしているので(笑)」

──では、武井さんがご一緒した超一流の司会者、MCのすごさとは?

「僕が世に出るきっかけを作ってくださった中居正広さんをはじめ、 デビュー3カ月目でレギュラーとなった 『笑っていいとも!』(フジテレビ系)で約2年お世話になったタモリさん。ほかにも所ジョージさんやとんねるずさん、ダウンタウンさん、爆笑問題さん、くりぃむしちゅーさん…皆さんおしゃべりが上手であることはもちろんですが、どんな話を振られても“ああ、あれね~”と、すぐに返せる方ばかり。知識の量、情報量がすごいと感じました。例えば、タモリさん。『いいとも!』の時、本番前に必ず楽屋にあいさつに行っていたんですけど、書棚があって、そこにズラリと本が並んでいて。僕がスポーツの話をしても全部知っているし、渡辺直美ちゃんがファッションの話をしても“あれって○○だよね~”って盛り上がっているんですよ。分からないようなフリをしている時も、本当は分かっているからできる質問をちゃんとされていて、当時は新人だった僕たちが話せるようにお膳立てしてくれます 。でもタモリさんは、決して無理をせず、自分が楽しいから知識や情報を日々インプットしている。そこが何よりすごいと思いましたし、勉強になりました」

──同世代では誰かいらっしゃいますか?

「中居さんもそうでした。『お前バラすんじゃねえ。そんなことやってねーよ』って言うと思うけど(笑)、楽屋に行けば常に台本と向き合っていますし。いろんなことをよく知っているし、人脈も広い。世の中が誰も知らなかった僕に見せ場を与えてくれて、盛り立ててくれたり。“僕の身体能力ならできるかも…”というギリギリのお題を出して、成功したら『やったなー! おい』って褒めてくれたり。中居さんがバックステージでキャッチした僕の知識や情報を武器に、まだ何者でもなかった武井壮という人間をステージに引っ張り上げてくれた。中居さんからは“ああ、こんなに準備をされて、こうやって楽しいものにして見せるんだな”ということを教わりました」

──ちなみに武井さんは陸上十種競技の元日本チャンピオンであり、世界マスターズ陸上で世界一に輝いた一流アスリートで、30歳で芸能界を目指し、タレントに転身をされました。

「トレーニング、技術習得、学習という1日3時間の日課を始めたのは、芸能界を目指した30歳の頃です、最初は1時間からでしたが。芸能界はお芝居やお笑い、音楽など超一流のスペシャリストたちがしのぎを削る場所。体力こそあれ、何の専門分野も得意分野も持たない自分が、皆さんと同じ画面に収まっても失礼がないようにするには、“選ばれる要素をたくさん持っておく”ことしかないと考えまして。30歳で芸能界の道に進んだ僕が芸能界で生き残るためには、能力の総合点で勝負しようと決めました」

──しんどいと思う日はないのですか?

「年齢的に眠い日もキツイ日もありますが、この年齢でこの肉体をキープしている人はあまりいないので、続けることで僕の希少価値が上がって、より珍しい生物になれる!(笑)。さらに多くの皆さんに“あの生き物、面白いな、すごいなー”と思っていただけるから、もう辞められないですね(笑) 」

──最後に、あらためまして番組への豊富、意気込みをお願いします。

「先ほどの消防の仕事以外にも、さまざまなお仕事のプロフェッショナルたちが登場しますので、この番組を見て僕のように“俺も私も、明日から頑張ろう!”と思うもよし。“この仕事には、こんな舞台裏があるのか”と感心するもよし。また、中には“将来、こんな仕事に就きたい”と思うお子さんや学生さんが出てくるかもしれない。どんな仕事も大変だけれども、そこにどんな魅力があって、どんなやりがいがあって、どんな人が活躍しているのか深く掘り下げて、そこに僕なりの経験を織り交ぜてお話していきたいので、皆さんぜひ、ご覧ください!」

【プロフィール】


武井壮(たけい そう)
1973年5月6日生まれ。東京都出身。小学校時代からスポーツ理論に目覚め、中学では野球、高校ではボクシングに挑戦。神戸学院大学法学部に進学後、陸上競技を始め、十種競技を専門種目とし、わずか2年半でグランプリシリーズ優勝。その後、中央学院大学に進学するも卒業と同時に陸上を辞め、アメリカにゴルフ留学。帰国後は台湾プロ野球リーグのコーチや、プロ野球選手、プロゴルファーなどの個人トレーナーを務め、30歳から芸能活動もスタートさせる。現在はバラエティー番組や映画・ドラマでも活躍中。

【番組情報】


「BACKSTAGE」
TBS系
日曜 午後11:30~深夜0:00

世の中にあるさまざまな“仕事”にスポットライトを当て、そこで働く人たちが内に秘める“熱き思い”を描くドキュメンタリー。なぜその仕事を選んだのか? その仕事にはどんな苦労があるのか? その仕事を愛する理由とは? 働く人たちの仕事への思いをリアルに描く。10月から新MCに“百獣の王”こと、タレントの武井壮を迎え、さらにスタジオも開設し、番組がパワーアップ。働く人たちの熱き思いを応援団長の武井が、これまでの経験を交えて語る。

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