茶筒製造老舗とコラボ、茶筒型スピーカー限定販売 パナソニック

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パナソニックと商品化した茶筒のスピーカーを手にする開化堂の八木社長(京都市中京区のパナソニック・デザイン・キョウト)

 パナソニックは4日、手作り茶筒製造の老舗、開化堂(京都市下京区)と開発していた茶筒型ワイヤレススピーカー「響筒(きょうづつ)」が完成し、11月8日に発売すると発表した。京の伝統工芸と最先端のテクノロジーを融合し、五感に訴えかける次世代家電としてPRする。

 スピーカーは直径8センチ、高さ9.1センチで、開化堂の高級茶筒とほぼ同じサイズ。ふたを開けると音が出る仕組みで、不要な音を発生させることなく、振動のみを外側の真ちゅうに伝える構造で、心地よい音の響きを実現した。

 ふたを開けた瞬間に茶の香りが広がる様子を音で表現する品質を追求。茶筒の工芸美やデザインを損なわないよう、非接触の給電方式を採用した。

 茶筒スピーカーは、パナソニックが日本の伝統的なものづくりを家電のデザインに生かす目的で2015年に始めたプロジェクト「京都家電ラボ」の商品化第1号となる。

 同社が昨年4月に京都に移転開設した家電デザイン拠点「パナソニック・デザイン・キョウト」(中京区)で記者会見した臼井重雄デザイン本部長は「材料や素材を吟味し、意匠、販売方法などのこだわりを貫いた」と説明。開化堂6代目の八木隆裕社長は「ふたを開けた瞬間の気持ちの良い感覚を代々紡いできた。次代に伝えたい商品になった」と喜んだ。

 100台限定で、希望小売価格は1台33万円。開化堂本店と近くのカフェでのみ扱い、5日から先行予約を受け付ける。