超低高度衛星「つばめ(SLATS)」が運用終了

JAXAは2019年10月2日、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の運用を終了したと発表しました。

つばめは2017年12月に打ち上げられた技術実験機で、高効率イオンエンジンによる高度300km以下の「超低高度軌道」の継続飛行の実験を行うことを目的としていました。また、同時に気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)も打ち上げられました。

そしてJAXAによると、つばめは271.1~181.1キロメートルの間で6段階の軌道高度にて軌道保持技術を実証し、高分解能の衛星画像を取得することができました。

さらに、大気密度や原子状酸素の密度や大気に曝露した材料サンプルの劣化状況のデータの取得にも成功しています。

つばめの軌道保持運用を2019年9月30日に終了し、2019年10月1日には停波作業が実施されています。

Image: JAXA
Source: JAXA
文/塚本直樹

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