市民、観光客ら長蛇の列 熊本城特別公開始まる(動画あり)

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熊本城の特別公開が始まり、訪れた多くの来場者でにぎわう天守閣前広場=5日午後、熊本市(上杉勇太)
熊本城特別公開の入場券発売を待ち、列をつくる人たち=5日午前、熊本市中央区の熊本城二の丸広場

 熊本地震で被災し、復旧工事が続く熊本城(熊本市中央区)の特別公開が5日始まり、外観がほぼ復旧した大天守などが間近で見られるようになった。

 地震後、市が城内の立ち入り規制を続けているため、一般客が入場するのは3年半ぶり。好天に恵まれ、3944人が詰め掛けた。

 公開区域は二の丸広場から工事用スロープを渡って、天守閣前広場まで歩く片道約450メートルのコース。真新しい大天守のほか、積み直しが終わった天守閣の石垣や工事が進む小天守、被災したままの宇土櫓[やぐら]や南大手門などが見られる。

 入場券を求めて早朝から約160人が列をつくった。午後1時に開場すると来場者は城内の様子をカメラやスマートフォンで撮影していた。

 大西一史市長は城内で「復旧復興が一歩進んだと実感できる日になった。今なお仮設住宅に暮らす方々がいるが、熊本城の雄姿を見て一歩ずつ前に向かおうと思ってもらえたら」と話した。

 天守閣の復旧は、国や熊本市が「復興のシンボル」として最優先に取り組んできた。天守閣のこれまでの事業費は約80億円。今後、小天守の外観と内装工事などを進め、2021年には一般客が天守閣内に入ることができるようになる見込み。来春には本丸御殿の南側に建設中の特別見学通路が開通する。

 公開は原則日曜・祝日の午前9時~午後5時。14日までは毎日公開するが、平日は午後1時から。入場料は高校生以上500円、小中学生200円、未就学児無料。(飛松佐和子)