シェリー・ケーガン 「DEATH〜「死」とは何か」- 人は必ず死ぬ。だからこそどう生きるべきか

なんとも衝撃的な本である。基本的なテーマは「人は必ず死ぬ。だからこそどう生きるべきか」なのだ。

人間がいずれ死ぬということは悪いことではない/人生は良いことをもたらしているのか、それとも悪いことをもたらしているのか、生き続ける価値はあるのか、いき続けない方がマシか、どう評価すれば良いのか/今後の人生が悪いものであれば死は悪くない/永遠の過去に存在しないことよりも未来に存在しないことに恐怖を覚える/死への正しい接し方〜本当に絶望したり恐れたりするべきものだろうか

筆者シェリー・ケーガンは23年間も、あのエール大学で連続人気講座を続けたそうだ。まさに、「余命宣告を受けた学生が命をかけて受けたいと願った講義」なんだそうだ。約400ページにわたる”人間の死”に関する哲学本である。難しい。私もこれから二度目の完読挑戦をするつもりだ。(平野悠)

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