ルノーF1チームは、2019年コンストラクターズ選手権における4位の座を賭けた戦いで、マクラーレンを追う形となっている。しかしルノーの長期的な目標は4位ではない。
「マクラーレンとの戦いに目を向けるのは僕たちにとって簡単なことだ」とルノーのダニエル・リカルドは語った。
「でも最終的に僕たちが目指していきたいのはトップ3チームなんだ。ハイダウンフォースコースでは、いまだに僕たちはかなりの遅れをとっている」
とはいえ、当然のことながら、ルノーはまずはマクラーレンを打ち負かす必要がある。
イタリアGPでのルノーはリカルドが4位、ニコ・ヒュルケンベルグが5位でフィニッシュしたことで22ポイントを獲得した。しかしその後のシンガポールGPとロシアGPでマクラーレンが合計18ポイントを稼いだのに対して、ルノーはわずか3ポイントしか加算できなかった。
シンガポールGPでは、リカルドはルノーのパワーユニット関連規則の違反により、グリッド最後尾からのスタートとなった。その後アントニオ・ジョビナッツィとのバトルによってタイヤがパンクするなどして、14位でフィニッシュ。ロシアGPでは1周目に起きたジョビナッツィとロマン・グロージャンが絡むアクシデントが原因で、最終的にリカルドはリタイアを余儀なくされている。
それでも、リカルドは自信を失ってはいない。
「僕たちはコンストラクターズ選手権を4位で終えることができる」とリカルドは語った。
「モンツァでは、たった一度の週末がどれほど状況を変えるかということが示された。でも、2台でポイントを獲り続けていく必要がある。僕たちはグリッド降格ペナルティやパンクがなければ得点圏内にいられたはずだ。こうしたことのなかには僕がコントロールできたこともあれば、できないこともあった」
「2台とも得点圏内に入れ続けていければうまくいく。もちろんマクラーレンは今は少し優位にあるが、僕たちは大丈夫だよ」
「今や、僕たちはすべてのコースにおいて高い競争力を発揮できる。僕はそう自信を持っている」