精神障害者への生活支援で表彰 「憩いの家」(小値賀)、永留さん(対馬) 長崎県精神保健福祉大会

精神障害がある当事者による発表などがあった大会=長崎市、平和会館ホール

 県精神保健福祉大会が5日、長崎市平野町の平和会館ホールであり、約200人が「こころの健康」について理解を深めた。
 県精神保健福祉協会と県などが毎年開き、39回目。本年度の地域精神保健福祉功労者として、北松小値賀町の「地域活動所 憩いの家」(中川一也代表)と、対馬市で精神障害者の生活支援活動をしてきた永留浩さん(83)を表彰した。
 憩いの家は2000年に設立され、精神障害者への作業指導や生活指導を行い、社会復帰を後押し。永留さんは、1999年に発足したボランティア団体「フレンド」の会長を長年務め、当事者と市民とのふれあいの場の創出などに尽力した。
 大会では精神障害がある当事者の発表もあり、うつ病の男性は「見た目では分からない障害者がいることを知ってほしい。精神障害者手帳を見せるのにも勇気がいる」と話した。このほか、「笑いとこころの健康」と題した落語と三味線による講演会もあった。

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