被爆者撮った写真集「長崎の痕」 小中学校に贈る 長与九条の会

写真集「長崎の痕」を寄贈する長与九条の会の川野代表(左)と勝本教育長=長与町役場

 長与町「平和で安全な町宣言」を生かし憲法九条を守る会(長与九条の会、代表・川野浩一さんら6人)は2日、長崎の被爆者の肖像などを撮影した写真集「長崎の痕(きずあと)」を町に寄贈。教育委員会を通して町立小中学校8校に1冊ずつ贈る。
 写真集は東京の写真家、大石芳野さんが1997年から被爆地長崎で取材し3月に出版。同会は「被爆者の姿を通して原爆の歴史を刻んだ写真集。子どもたちのために役立ててほしい」とカンパを基に8冊購入した。
 川野代表ら4人が同町役場を訪れ「写真を見ることで子どもたちの記憶に残ってくれれば」と贈呈。勝本真二教育長は「各校の平和学習に活用させていただきたい」とお礼を述べた。

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