手島将彦 「なぜアーティストは壊れやすいのか?」- アーティストの実例をヒントに「壊れない生き方」にたどり着く

ダイバーシティ=多様性などの言葉が広く受け入れられている一方、ヘイトスピーチに代表される多様性を否定するような動きも収まる気配のない昨今、いかにしてこの混沌とした世界を生きていくのか。アーティストに限らず私たち一般の人間にとっても重大なこのテーマを、自身もアーティストとして活動し、その後、音楽系専門学校での講師、産業カウンセラーなど多方面で活躍する著者が、実際のアーティストのエピソードなどを絡めて「壊れない生き方」や「壊れてしまったとしても回復できる生き方」のヒントを紹介する。
面白いのは、各章にQRコードが記載されていて、それをスマホなどで読み込むとSpotifyのプレイリストにアクセスできる作りになっているという点。作中で紹介されるアーティストの実際の楽曲を聴きながら読み進めることができるという、新しい読書のスタイルを提示している。(ロックカフェロフト:東健太郎)

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