列島縦断「ご当地ビジネスホテル」のおすすめ11選、「西高東低」の傾向も

安くて快適と人気の高いビジネスホテル。予約数の増加や料金の高騰で時に宿泊しにくい時もありますが“まず探すのはビジネスホテル”という人も多いのでは? ビジネスホテルは、ホテル活況が叫ばれている中にあって、最も増加傾向にあるカテゴリーです。全国各地にあるような巨大チェーンから新興ブランドまで多彩ですが、10泊で1泊無料というような会員カードの効果もあり、どこへ行っても同じチェーンをセレクトするという人も多くいます。やはり全国チェーンブランドが席巻する業態です。

そこで今回は、多くの人々に知られた大手チェーンは割愛し、ホテル評論家として実際利用してみて良かった“独立系・小規模チェーン”のビジネスホテルブランドを紹介します。


グランパークホテル(東京・千葉・東北地方)

首都圏や東北に展開するブランド。従前ホテルのリブランド施設もありますが、オススメは新築の施設。特に、「グランパークホテル パネックス八戸」とアッパーブランドである「グランパークホテル ザ・ルクソー南柏」はおすすめ。

ホテル ココ・グラン(高崎・北千住・上野)

この連載でもマツコの知らないビジネスホテルの世界で1位のホテルとして紹介したブランド。記事でも紹介した高崎の施設がよく知られていますが、上野と北千住にも店舗があります。大浴場やアメニティなど快適滞在のツボをよく押さえています。

インターゲートホテルズ(東京・京都・広島・金沢)

デザイン性、質感の高さが光るホテル。ラウンジでは薫り高きコーヒーをはじめ、ソフトドリンクが楽しめます。Happy Hourのワインやカクテル、夜には夜食も用意されているなど、お得感の高いホテルです。

マンテンホテル(北陸地方)

北陸三県で展開するブランド。中でも印象がよかったのが「マンテンホテル敦賀駅前」。充実した大浴場はとても快適です。会員プログラムである“マンテンポイントカード”は嬉しいキャッシュバックシステム。

ABホテル(東海地方ほか)

当初、東海地方を中心に展開していましたが、いまでは関東、関西、九州にまで進出している人気ブランド。無料朝食バイキングは種類の豊富さも好評。疲れを癒す大浴場、質感の高い客室など人気の高いホテルです。

ホテル京阪(関西ほか)

関西を中心に関東、北海道まで展開する目下注目のブランド。テレビでレストラン、大浴場、ランドリーの混雑状況がわかる最新のシステム導入なども特徴です。工夫の光る朝食ブッフェも人気。

レム(大阪・鹿児島・東京)

関西発のブランドながら、東京での展開が光るブランド。コンセプトは「眠りをデザインする」。マッサージチェアやレインシャワー、オリジナルマットレスなど快眠への気遣い溢れるホテルです。

グリーンリッチホテルズ(西日本ほか)

西日本を中心に34施設展開、もはや小規模チェーンとも言えませんが、いずれの施設もクオリティの高さが特徴的。ブランドとしての均一感があります。また、各店舗特色あるデザインでステイが楽しくなります。

グリーンホテルモーリス(山陰地方・広島)

たゆまぬ快適性の追求が光るブランドです。大規模展開する全国チェーンには真似できない、ピンポイントサービスの提供には定評があります。質の高いステイが実現できると人気を博すブランド。

ホテルフォルツァ(九州ほか)

全館禁煙、質感の高い調度品、バスルームの広さにも注目。くつろぎと機能性を追求するスマートホテルという表現が似合います。金沢(2019年10月)、大阪(2019年11月)への進出も控えています。

JR九州ホテルブラッサム(九州・東京ほか)

ハイクラスなビジネスホテルブランドです。出向いてみると館内至る所で九州にフィーチャーしていることがよくわかります。アッパーブランドである“ザ・ブラッサム”の展開もスタートしました。

西高東低?

こうしてみると、進化型のビジネスホテルは西日本に偏重している印象があります。もちろん筆者としては東日本で宿泊する機会も多いのですが、印象的なビジネスホテルをまとめるとやはり西高東低になってしまいます。

これはマーケットの大きさ、出張族と新幹線の関係もあるかと思います。やはり、東海道・山陽新幹線沿線はホテル間の競争が激しくなる傾向があるのでしょう。一方、これまで日帰り圏内としてホテルの進出が鈍かった名古屋や仙台にも、訪日外国人旅行者の激増などとあいまって素敵なビジネスホテルが増えました。今後も利用者目線の優れたビジネスホテルを紹介していきたいと思います。

※写真は全て筆者撮影(取材時のもの)

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