陸上・廣中(東京代表)国体V ふるさと選手で出場に期待

【陸上成年女子5000メートル決勝】両手を広げて1位でゴールする廣中(東京・日本郵政グループ)=ひたちなか市、笠松運動公園陸上競技場

 第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」第10日は7日、茨城県内各地で13競技が行われ、県勢陸上は少年男子A400メートルの松下翔紀(壱岐商高)が6位、少年女子A400メートルの森山奈菜絵(純心女高)が7位と健闘した。今大会、東京代表として成年女子5000メートルに出場した廣中璃梨佳(日本郵政グループ、長崎商高出身)は15分34秒38で優勝した。

 ■次は長崎代表も視野

 この春に長崎商高を卒業した廣中(日本郵政グループ)が、東京代表として成年女子5000メートルに出場して優勝した。スローペースの中、3000メートルまで3、4番手でじっと耐えて一気にスパート。ラスト2000メートルを6分前後で走りきり「思い描いた通りのレースができた」と高校時代と変わらない笑顔を見せた。

 長崎のユニホームを着て出場した昨年は、少年女子A3000メートルで日本人トップの3位入賞。実業団入りした今年は日本選手権の5000メートルで3位に入り、この日も頭ひとつ抜けた走りを見せるなど、充実したシーズンを送っている。

 ふるさと選手として長崎から出場したいという意向もあったが「今回は日ごろお世話になっている東京で」走ることにした。それでも「長崎のことはいつでも視野に入っている。次回、楽しみにしている」と言葉に地元愛をにじませていた。

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