「おくんち祭」の火文字、今年は「動」 人吉市の青井阿蘇神社

青井阿蘇神社前の楼門前に竹灯籠でともされた「動」の火文字=人吉市

 人吉市の国宝・青井阿蘇神社の例大祭「おくんち祭」が3日、火の災いがないよう願う鎮火祭で幕開け。夜は「半纏[はんてん]おろし」があり、楼門前に竹灯籠でつくった「動」の火文字がともされた。

 火文字は国宝指定をきっかけに始まり、今年で12回目。福川義文宮司は「天皇陛下のご即位と新元号制定の年。新しい時代をどう動かすのか、考えるきっかけにしたい」と、「動」の文字の意義を説明した。

 半纏おろしでは、みこし奉納団体のメンバーら約200人が、ちょうちんを手に楼門前のハス池周辺を練り歩き、神前に灯明をささげた。

 祭りは11日まで。8日夕方に球磨神楽の奉納、9日にハイライトの神幸行列がある。(小山智史)

熊本日日新聞 2019年10月5日掲載

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