人吉地区法人会女性部会は2日、人吉市内にある歌人・与謝野晶子の歌碑を巡るツアーを開いた。
地域の文化や歴史を学ぼうと毎年開催している「ふるさと歴史発見セミナー」の企画。
晶子は1932年8月、夫の寛(鉄幹)らと九州旅行で同市を訪問。晶子は17首、寛は28首の短歌を詠んだという。2人の歌碑は同市に11カ所、球磨村に1カ所ある。
参加者約40人は、同市内の11カ所を訪問。夫妻ゆかりの寺や旅館などに置かれた歌碑を見ながら、晶子や山頭火の研究家で元高校教師の前山光則さん(72)=八代市=の説明に熱心に耳を傾けた。
多良木町から参加した小田智子さん(60)は「歌碑のことは知っていたが、いくつか場所が分からなかった。今回知ることができてよかった」と話していた。(吉田紳一)
熊本日日新聞 2019年10月4日掲載