DeNA・筒香がポスティング制度でメジャー挑戦へ

日本時間10月8日、日本プロ野球の横浜DeNAベイスターズは、メジャーリーグへの挑戦を希望している筒香嘉智外野手について、ポスティング制度を利用しての移籍を容認する意向であることを明らかにした。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、筒香は大手代理人事務所のワッサーマン・メディア・グループと契約して、メジャーリーグへの移籍交渉を行う見込みである。

ポスティングの申請は早ければ日本時間11月2日に行われ、筒香は申請日からの30日間を交渉期間としてメジャーリーグの各球団と交渉を行うことができる。譲渡金は筒香が得る契約規模に応じて決定され、総額2500万ドルまでの20%、2500万ドルから5000万ドルまでの17.5%、5000万ドルを超える部分の15%にあたる金額がDeNA側に支払われる。

2014年に打率.300、22本塁打、77打点、OPS.902の好成績をマークしてレギュラー定着を果たした筒香は、そこから今季まで6年連続で22本塁打・77打点・OPS.899以上の数字を残し、2016年にはリーグトップの44本塁打・110打点・319塁打・長打率.680・OPS1.110を記録。10シーズンでの通算成績は、打率.285・205本塁打・OPS.910となっている。

筒香は今年11月に28歳の誕生日を迎え、23歳でメジャーデビューを果たした大谷翔平(エンゼルス)ほどは若くない。また、好成績をマークしてきた打撃とは対照的に、守備に対する評価は決して高くなく、「外野の両翼を任せられるだけの打撃成績を期待できるかどうか」や「レギュラーとして常時出場できるだけの守備力があるかどうか」といった点が評価の分かれ目となるだろう。なお、左翼ではブレット・ガードナー(ヤンキース)やマーセル・オズーナ(カージナルス)、右翼ではニコラス・カステヤーノス(カブス)やコール・カルフーン(エンゼルス)が今オフのフリーエージェント市場における目玉選手と目されている。

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