珍しい羽色のクマバチ…実は外来種 輸入竹材に混入?目撃情報相次ぐ

鮮やかな色の羽をしたハチ。タイワンタケクマバチとみられる(京都府向日市物集女町)=読者提供

 「珍しい羽の色をしたクマバチを見つけました」。京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に京都府向日市の男性からこんな声が届いた。男性が撮影した写真には鮮やかな色の羽を持つハチが写し出されていたが、調べてみると実は外来種。府によると近年目撃情報が相次いでいるという。

 府によると、撮影されたのは、台湾やインドなどに分布する「タイワンタケクマバチ」とみられる。枯れた竹に営巣する習性があり、輸入される竹材に混入して国内各地へ侵入している。竹材の品質劣化などの影響が想定される中、府南部で今年に入ってから複数の目撃情報が寄せられている。
 写真は同市寺戸町の男性(82)が8月上旬の早朝、同市物集女町のヒマワリ畑で撮影した。新種ではないかと思わずシャッターを切ったという。「外来種と聞いて残念だけれど、とてもきれいでした」と振り返った。

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