エミネントスラックス50周年 さらなる発展を誓う 工場内でファッションショー 制服姿の松浦高の生徒もモデルに

地元の高校生らがモデルとなったファッションショー=松浦市、エミネントスラックス

 スラックス専業メーカーのエミネントスラックス(長崎県松浦市、前田周二社長)は5日、同市志佐町の同社松浦工場で創業50周年式典を開き、地域に根差した企業として、さらなる発展を誓った。
 同社は同市の企業誘致第1号。日本人の体形に合ったシルエット、繊細かつ丁寧な縫製、独自のプレス加工などの高い技術で知られる。約200人の従業員は全員地元雇用で、親子3代にわたって働く人もいる。
 昨年、ジャケット製造のアリエス(平戸市)、シャツ製造の山喜(北松佐々町)と連携し、新しい紳士服ブランド「ウエストリー」を立ち上げるなど、県北地域を代表する企業として発展を続けている。
 式典には招待客ら約80人が出席。前田社長が「地域の支えがあって50周年を迎えた。新ブランドでは新しい仲間もでき、チームとして世界に羽ばたいていきたい」とあいさつ。松浦高の制服に採用されているチェック柄「松浦タータン」の普及や、新たな地域産品の開発などを掲げた「松浦タータン宣言」に取り組んでいくことを明らかにした。
 パーティーの後、工場内に会場を移し、同社のスラックスを披露するファッションショーがあり、プロのモデルに混じり、従業員や制服姿の松浦高の生徒もモデルを務め、履き心地の良さなどをアピールした。

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