ラオスの子どもたちへ読書文化を 元司書、私費投じ図書館建設

私費を投じてラオスに図書館を建設した関谷康子さん。寄贈する絵本を手に「未来を切り開く一冊に出会える場所にしたい」と目を輝かせる=日南市吉野方

 途上国に読書文化を根付かせたい―。昨年9月、日南市吉野方の元図書館司書関谷康子さん(70)が私費を投じてラオスに建設した図書館がオープンした。退職後に訪れた同国で読書や教育環境の乏しい現状を目の当たりにし、構想から8年がかりで実現にこぎ着けた。現地の子どもたちがぽつりぽつりと訪れるようになり、「未来を切り開く一冊に出会える場所にしたい」と情熱を注いでいる。

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