伊勢湾台風の新湊の被災映像編集 12日に公開

編集した新湊地域の伊勢湾台風の被害映像公開をPRする大谷さん

 射水市新湊地域の映像作品の制作に取り組む同市善光寺(新湊)の大谷(だいたに)一郎さん(79)は12日、同市高周波文化ホール(新湊中央文化会館)視聴覚室で、1959年の伊勢湾台風で奈呉町(現同市放生津町・新湊)の被害が撮影された映像を初公開する。全国で5千人以上の死者・行方不明者を出した60年前の惨状を伝える。

 同市庄川本町(新湊)の清水五雄さん(88)が8ミリフィルムで撮影した当時の被害映像に大谷さんが現在の映像を加えるなどして編集し、DVD化した。映像には崩れた家屋や、がれきを片付ける人々の様子が映る。

 伊勢湾台風の被害のほか、清水さんらによって8ミリフィルムで撮影された57~60年の新湊地域の風景を大谷さんが編集。内川沿いや旧射水線西新湊駅のにぎわい、花火大会などさまざまな映像を流す。

 12日は午前10時と同11時の2回上映する。大谷さんは「8ミリフィルムの映像や昔の新湊地域の風景に興味がある人など誰でも見に来てほしい」と話している。

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