「周りが年上でも負けたくない」 障害者サッカー 沖縄代表に中学生が初選出

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全国障害者スポーツ大会のサッカー県選抜に選ばれた南風原中2年の奥川侑志朗=同校(新垣亮撮影)

 12日に茨城県で開幕する全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」で、知的障がい者サッカーの県選抜に初めて中学生が選ばれた。南風原中学校2年生の奥川侑志朗(14)。初の大舞台に緊張感はあるが、「周りが年上だからといってサッカーでは負けたくない」と、守備とパスでチームに貢献したいと意気込む。初戦は12日、奈良代表と対戦する。(運動部・新垣亮)

 糸満市立高嶺小学校4年の時、本格的にボールを蹴り始めた。6年生から知的障がいの県内チーム「ブルーシーサー」に参加。100メートル走で13秒台前半の快足と、ボールを奪う能力にたけているほか、身長172センチで体格もいい。

 県選抜が3年ぶりの全国出場を決めた4月の九州ブロック予選では、メンバーに選ばれなかった。だが成長は著しく、9月に高校生や社会人と一緒に選抜入りを告げられた。「とてもうれしかった。気持ちも高ぶった」。本番に向けてフットサルのほか、筋力や体幹の強化や毎日のストレッチにも余念がない。

 相手のボールを奪ったり、パスコースを防いだり、さらには攻撃の起点となる働きで「ちゃんと認められたい」と語る。「今はコミュニケーションもあまり取れていないので、積極的に仲間と関わっていきたい。しっかり守るので、最後はチームメートがゴールを決めてくれればいい」と献身的なプレーを誓う。

 長堂嘉元監督は「最近になって急に力をつけ、驚いている。体格が良く当たり負けしない。スタミナも足元の技術もある。将来的にも楽しみで、さらに積極性を持ってほしい」と期待を懸ける。

 同中担任の与那嶺麻子教諭は「精いっぱい全力でプレーし、チームに貢献してきたという話を沖縄に帰って聞かせてほしい」と大舞台での活躍を願った。