世界遺産登録1周年祝う 新上五島で祈りの歌 長崎アカデミー男声合唱団

力強い歌声を披露する長崎アカデミー男声合唱団=新上五島町、鯨賓館ホール

 長崎アカデミー男声合唱団は5日、新上五島町有川郷の鯨賓館ホールで「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録1周年を記念したコンサートを開いた。
 同町は、同遺産の構成資産「頭ケ島の集落」がある。コンサートは音楽で住民を祝福しようと、同町では初めて企画。同合唱団は長崎市などに暮らすメンバー約70人で構成し、週1回の練習に取り組んでいる。
 同日は、メンバー約50人が参加。「アヴェマリア」などを力強く伸びやかな歌声で披露した。女声合唱団の上五島コールマリンピアも出演。来場者約200人は計14曲の合唱が終わると、大きな拍手を送った。
 西川義登団長(64)は「カトリック信者が多い島で祈りの歌をささげることができて感無量。要望があれば、また来島したい」と話した。

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