インディカー:エリクソンがチップ・ガナッシ・レーシングと契約。3台体制で2020年に挑む

 インディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングは、2020年の3代目のドライバーとしてマーカス・エリクソンと契約したことを発表した。

 インディカーの名門チップ・ガナッシ・レーシング。数々のチャンピオンを輩出し、2019年は現役最多となる5度の王者を獲得したスコット・ディクソンと様々なカテゴリーで経験を積みインディカーに初参戦したフェリックス・ローゼンクヴィストのコンビで参戦した。

 ディクソンは最終戦までチャンピオンを争うもシリーズ4位で終え、速さを見せたローゼンクヴィストは勝利こそなかったがシリーズ6位となりルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得している。

 ルーキーの当たり年といわれた2019年シーズン。F1から転向してきたエリクソンは、アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツから参戦し、最上位2位と速さを披露するもシリーズ17位でシーズンを終えた。

 アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツは、2020年からマクラーレンと提携。アロウ・マクラーレン・レーシングSPとして2台体制で参戦する予定で、エンジンはシボレーエンジンを使用する。

 ジェームズ・ヒンチクリフはアロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツとの契約がもう1年あり、ドライバー候補最右翼となっているが、エリクソンの去就は未定だった。

 そんななか、10月8日にチップ・ガナッシ・レーシングはエリクソンを3番目のドライバーとして迎えることを発表した。

「マーカスは彼が世界中の選手権で培ったユニークな経験をたくさんもたらしてくれると考えている。そのようなバックグラウンドを持つドライバーがいれば、レースプログラム全体を促進させてくれる。マーカスがスコットやフェリックスと一緒にやることを楽しみにしているよ」とオーナーのチップ・ガナッシはコメント。

 ルーキーイヤーはデトロイトでの2位が最上位だったエリクソン。チップ・ガナッシとの契約に対し、「チップ・ガナッシ・レーシングの参加する機会を得ることができて非常にうれしいし、誇りに思っているよ」とコメント。

「勝者のちーむであり、歴史がそれを物語っている。彼らが僕を信じてくれていることをとても感謝しているし、チームのために2020年に成功できるようできる限りのことをするつもりだよ」

「シリーズの最高のドライバーのうちのふたりであるスコットとフェリックスと仕事をするのもとても楽しみだね。今年学んだことをインディカー・シリーズ2年目に活かすことを楽しみにしているよ」と喜びを語った。

 より強固なドライバー布陣となったチップ・ガナッシ・レーシング。エリクソンはカーナンバー8で2020年に挑む予定だ。

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