真空管ラジオに洗濯板、ちゃぶ台… 昔の暮らし再現 相模原で特別展

昭和初期の居間が再現されている「昔の生活用品展」 =相模原市南区新戸の相模の大凧センター

 真空管ラジオや洗濯板など、かつての暮らしを支えた品々を集めた特別展「昔の生活用品展」が10月26日まで、相模原市南区新戸の「相模の大凧センター」で開かれている。使い込まれたたんすや足踏み式のミシンなどが並び、地域の歴史を知ることができる。

 家庭に眠る道具などを集めている「相模原市磯部民俗資料館」(同区磯部)から展示品を借り受け、毎年展示している。

 会場には、鉄びんで湯を沸かし、暖を取るためなどに使われた大火鉢のほか、ちゃぶ台などが置かれ、昭和初期の居間と土間が再現されている。

 寝室の枕元で一晩中火をともした「有明行灯(あんどん)」のほか、上部の木枠に布団をかけ、炭を入れて使っていた「猫あんか」なども並んでいる。

 展示を企画した同資料館の野頭重一館長(71)は「昔から今、未来へと時代をつなぐ品々ばかり。ぜひ多くの人に見てほしい」と話している。

 入場無料で、午前10時から午後6時まで。会場はJR相模線相武台下駅から徒歩約10分。

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