馬場が実戦デビュー NBA・オープン戦

サンダーとのオープン戦で実戦デビューしたマーベリックスの馬場雄大(右)=オクラホマ州タルサ(AP=共同)

 【タルサ(米オクラホマ州)共同】米プロバスケットボールNBA、マーベリックスの馬場雄大(23)=富山市出身=は8日、オープン戦初戦のサンダー戦で実戦デビューし、7得点、2スチールだった。試合は104―119で敗れた。

 オープン戦とはいえ、初実戦は緊張する方が自然だろう。それが馬場は「思い切ってできた」というから驚きだ。「最初にしては良かった」と自己採点も上々だった。

 出番は第3クオーター途中に訪れた。「ディフェンスを頑張らないとオフェンスはない」とコートを駆け回った。攻撃でも果敢に切り込み、得意とするスチールから独走してのダンクや、3点シュートを試みた。「普段アルバルク(A東京)でもやっていたことができた」と、Bリーグで磨いた力を存分に発揮した。

 ベンチに控えている時間も無駄にしなかった。タイムアウトでは「常に一番前に行って、監督が何を言っているのかを聞くようにした」と心がけた。英語を完璧に理解できなくても、プレーするイメージを膨らませた。

 約17分の出場時間が今後も与えられる保証はない。それでも「出た時にやってくれるという信頼があれば、またプレータイムをもらえる」と手応えは得た。念願の舞台に立った実感は「ないですね。普段と同じ感じ」とさばさば。感慨はいつかシーズン中にプレーするときまで取っておく。

 グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太は、オープン戦2試合目となる本拠地メンフィスでのブレーカーズ(ニュージーランド)戦で出番がなかった。チームは108-94で勝った。

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