北原白秋の生涯たどる 箱根で企画展開催

北原白秋にちなんだ模型などが並ぶ企画展 =箱根町元箱根 

 地元ゆかりの詩人・北原白秋(1885~1942年)の生涯をたどる企画展「北原白秋が愛した箱根小田原物語」が、神奈川県箱根町元箱根の日帰り入浴施設「龍宮殿本館」のギャラリーで開かれている。10月14日まで。

 昨年で童謡誕生から100年の節目を迎えたのを記念した企画展。白秋にちなんだ雑誌や写真など約60点を紹介している。

 白秋は1918年から26年まで小田原に住んだ。その間、「赤い鳥小鳥」や「待ちぼうけ」など多くの童謡を手掛け、箱根を舞台にした作品もある。

 会場には、白秋が作品を発表した児童雑誌「赤い鳥」の復刻版や、小田原での様子を撮影した写真(複写)、「この道」などでコンビを組んだ作曲家・山田耕筰とのつながりを紹介するパネルなどが並ぶ。また、1920年に建てた洋館「白秋山荘」を12分の1のサイズで復元した模型も展示している。

 担当者は「小田原での8年間は白秋の人生の分岐点。童謡の歴史に触れる機会になれば」と話している。

 午前8時から午後8時まで。入場料は大人600円などで、同施設を利用すると割引になる。10月13日には映画「この道」の上映会(有料)を開催。問い合わせは、同施設電話0460(83)1126。

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