「もっとやれた」 冷蔵庫殴打し骨折のパットン、米国帰国

アメリカに帰国するパットン=羽田空港

 ベイスターズのスペンサー・パットン投手(31)が9日、羽田空港から米国に帰国した。今季は来日3年目で最も少ない登板42試合、自己ワーストの防御率5.15に終わり、「残念なパフォーマンスの一年だった。これが本来の力ではないし、もっとやれたと思っている」と悔しそうに振り返った。

 8月3日の巨人戦で降板後にベンチ内の冷蔵庫を殴打して右手小指を骨折。巨人と首位争いを演じていたペナントレースの一番大事な時期に戦列を離れ、球団から罰金500万円の処分を受けた。2カ月間のリハビリ期間を経て、6日の阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で復帰登板したが、本調子からは程遠く、2安打1死球でピンチを招いて降板した。右腕は「自分が起こしてしまったことで、最後の2カ月試合に出られなかったことはすごく残念。来年もっと強くなるために全てのことから学ばないといけない」と神妙に語った。

 また、自らも通算3年プレーした米大リーグに挑戦する筒香に対しては、「彼はすごく野球脳が高い選手で、打つことに関しては間違いなくやってくれると思う。守備面が大きなチャレンジになるが、適応して成功すると信じている」とエールを送った。

 オフはテキサス州に購入した新居で過ごすという。「まずはしっかり体を休め、100パーセントの状態で(キャンプ地)沖縄に戻ってこられるようにトレーニングを続けたい」と2年契約の最終年となる来季を見据えた。

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