【NLDS】カージナルスが初回10得点のポストシーズン新記録

日本時間10月10日、ブレーブスの本拠地サントラスト・パークで行われている地区シリーズ第5戦でカージナルスが1回表に大量10得点。1イニング10得点はポストシーズン史上4度目であり、初回に限ればポストシーズン史上初の快挙となった。

ブレーブス先発のマイク・フォルティネビッチに対して、先頭のデクスター・ファウラーが四球で出塁したカージナルスは、コルテン・ウォンが手堅く送りバントを決めて一死二塁。ポール・ゴールドシュミットの内野安打で一・三塁とチャンスが広がり、マーセル・オズーナがライトへのタイムリーを放って1点を先制した。

一死一・二塁からヤディアー・モリーナの痛烈な打球が一塁フレディ・フリーマンのエラーを誘って満塁となり、マット・カーペンターが押し出しの四球を選んで2点目。ここでトミー・エドマンが一塁線を破るタイムリー二塁打を放って2点を追加し、ポール・デヨングが敬遠されて再び一死満塁となったところでフォルティネビッチはマウンドを降りた。

ブレーブス2番手のマックス・フリードから先発投手のジャック・フラハティが押し出しの四球を選んで打順が一巡し、ファウラーのタイムリー二塁打で7対0。さらにウォンが左中間へのタイムリー二塁打を放ってリードを9点に広げ、ゴールドシュミットがライトフライに倒れて二死三塁となったあと、オズーナの振り逃げで三塁走者のウォンが生還し、2ケタ得点となった。

勝者がリーグ優勝決定シリーズに進出する地区シリーズ第5戦は初回から10点差が付く予想外の展開となり、2回終了時点でカージナルスが大量11点をリード。カージナルス先発のフラハティは後半戦防御率0.91(99回1/3で自責点10)の好投手であり、ブレーブスは極めて厳しい状況に追い込まれている。なお、ポストシーズン史上最大の逆転勝利は1929年のワールドシリーズ第4戦でアスレチックスが1イニング10得点によって逆転した8点差であり、ブレーブスが勝利するためにはポストシーズン史上最大の奇跡を起こす必要がある。

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