鷹、第2戦は武田が先発 千賀の中4日と両睨みを可能にしたパ最終Sならではのルール

ソフトバンク・武田翔太【写真:藤浦一都】

パ・リーグのファイナルステージは予告先発の公示が試合後となる

■西武 – ソフトバンク(CS・10日・メットライフ)

 ソフトバンクの武田翔太投手が、10日に敵地メットライフドームで行われる西武との「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第2戦に先発する。劇的な逆転勝ちを収めた9日の第1戦後に正式に先発が決定。予告先発として公示された。

 パ・リーグのファイナルステージは予告先発制を採用しているが、レギュラーシーズンや1stステージと異なり、公示されるのは試合後となる。試合結果によって先発を変えることが可能なため、ソフトバンク首脳陣は第2戦の先発を、第1戦に勝てば武田、負ければ1stステージ初戦から中4日で千賀と設定していた。

 8回に内川への代打・長谷川勇が同点打を放ち、相手の捕逸で決勝点を奪って見事に逆転勝ち。この第1戦の結果を踏まえて、1勝1敗のタイに戻すことに成功したことで最終的に武田の先発が決定した。

 武田は8日の投手練習でブルペン入りし、30球を投じた。第1戦が行われた9日はキャッチボールなどで調整し「いけと言われたところでいきます。どの状況で出ても頑張ります」と語った。

 シーズン終盤に右肘に炎症が出て、今もまだ万全の状態ではない。第2先発の候補として石川柊太もスタンバイする見込みだ。1勝1敗で迎える第2戦。第1戦で冴え渡った工藤公康監督の“決断”は、また的中するか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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