玄海原発防災訓練 88機関、県民約1800人が参加 11月30日

 長崎県は、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)での災害を想定した本年度の原子力防災訓練を、11月30日に実施すると発表した。松浦、佐世保、平戸、壱岐各市と共催し、福岡、佐賀両県とも連携する。
 昨年度は県内から福祉施設や病院、学校など88機関、県民約1800人が参加した。本年度の訓練については、詳細な内容、場所などを関係機関と調整している。
 訓練は災害対策基本法などに基づき、2002年度から毎年実施。訓練を通し、緊急時の通信連絡体制の確立や関係機関相互の協力体制などを強化している。当初は松浦市だけが参加していたが、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故を受け、国が防災対策の重点地域を原発の半径10キロ圏から30キロ圏に拡大したことを踏まえ、12年度から参加自治体を増やした。13年度からは福岡、佐賀両県とも連携している。

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