ヨハネ・パウロ2世とフランシスコ 写真や言葉を紹介 浦上キリシタン資料館で特別展

ヨハネ・パウロ2世とフランシスコの関連資料が並ぶ「二人の教皇展」=長崎市、浦上キリシタン資料館

 ローマ法王として1981年に初来日した故ヨハネ・パウロ2世と、今年11月にそれ以来で来日するフランシスコを写真や残した言葉を通して紹介する特別展「二人の教皇展」が10日、長崎市平和町の浦上キリシタン資料館で始まった。来年1月中旬まで。無料。
 ヨハネ・パウロ2世は81年2月23~26日に来日、25、26日に長崎市を訪れた。特別展は同市営陸上競技場でのミサの写真や日本二十六聖人殉教地で残した言葉を紹介。25日に広島市で読んだ平和アピールの全文や肉声記録テープ、当時の記念グッズも展示している。
 11月23~26日に来日するフランシスコは24日に長崎市を訪れ、爆心地公園で平和へのメッセージを発信。日本二十六聖人殉教地を訪ね、県営ビッグNスタジアムでミサを開く。特別展は法王の気さくな人柄を伝えるエピソードを紹介、来崎後は写真を追加展示する。
 長崎市川平町の野口敬治さん(67)は代々カトリックで、ヨハネ・パウロ2世が長崎を訪れた時はミサに参列したという。「祖母から『いつかパパ様(法王)が来てくれる』と聞いていたが、それが実現した日だった」と振り返り「長崎で2回も(法王を)見られるのは本当にうれしい」と語った。

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