京成16年ぶり新型車両「3100形」 スカイアクセス線に導入 座席畳むと荷物置き場に

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オレンジ色を基調とした京成電鉄の新型車両=10日午前、酒々井町の宗吾車両基地

 京成電鉄は26日のダイヤ改正に合わせ、スカイライナー以外では16年ぶりとなる新型車両「3100形」を、成田空港と東京都内を結ぶ成田スカイアクセス線に導入する。座席を折り畳んでスーツケース置き場にする工夫など、旅行客の使い勝手とバリアフリー面を強化。2020年東京五輪・パラリンピックでの訪日外国人客増加も見据え、快適な移動空間でもてなす。

 新型車両は新京成電鉄との共同設計で、8両編成。現在、アクセス特急として運用する「3000形(7次車)」の後継車として走行する。26日からは、6編成のうち2編成を3100形に置き換え。残り4編成も20年度以降に順次、新型と入れ替える予定だ。

 一番の特徴は、京成電鉄が初めて採用した折り畳み式の座席だ。8人掛けの中央2席を畳むと、大型のスーツケースを3個ほど置ける。折り畳み座席は1車両に4カ所(先頭車両は3カ所)設置。荷物専用スペースを設けるよりも「荷物を手元に置いておきたい」という乗客の心理に応え、必要に応じて着席人数を増やせる利点がある。

 全車両でのバリアフリー化にも対応した。これまでは両先頭車両にのみ車椅子スペースを設けていたが、国土交通省のバリアフリー整備ガイドラインに基づき、車椅子やベビーカーを対象としたフリースペースを各中間車両にも設置した。

 外観は、空港アクセスをより強く印象づけるデザインに。車体には飛行機のほか成田山新勝寺、浅草雷門とスカイツリーといった沿線各所のイラストが並び「旅の高揚感を感じられる」と担当者。また、京成本線との違いを分かりやすくするため、成田スカイアクセス線の案内カラーであるオレンジ色を取り入れた。現行の車両も順次オレンジ色基調のデザインに変更し、乗り間違い防止に努める。

 側面の行き先表示器は従来の約2倍の大きさで、韓国語、中国語を含む4カ国語表示や駅のナンバリング表示が可能になった。

 そのほか、防犯カメラを1両につき3台設置し、セキュリティーの向上を図る。車内の扉の上には17インチの液晶案内表示を2画面ずつ設置し、停車駅や乗り換え案内、天気予報などの情報を提供。座席は従来より背もたれが高く、座り心地のよいシートを採用した。空気浄化効果のあるプラズマクラスターイオン発生装置も導入した。